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2007.07.06

蜷川さんとシェークスピア…「恋の骨折り損」

シアターブラバは、以前 劇団四季の「キャッツ」をみた
劇場である。
二階席からは舞台が遠くてやや見えづらかったのだが
今回の「恋の骨折り損」は最前列である。
演出はあの蜷川さんで、ほんとに嬉しい出会いだ。


舞台が客席に張り出して作られていて
高さもそれほどではない。
目の前での芝居は迫力ありすぎるくらいだった。

シェークスピアの「喜劇」を見るのは
初めてである。
「間違いの喜劇」を野村萬斎さんが
狂言にアレンジした「まちがいの狂言」がたった一度の経験だ。

いつも通り図書館で文庫本を借りて予習したが
そうとう退屈でかなり飛ばしてしまった。
始まってからも、
テンポがゆっくりしているのでだるい感じかする。

ただ出演者が全員男性。
中心は男四人対女四人の絡み合いだから
女役の役者さんはどんな風なのかは興味があった。

それが意外にすんなりと違和感がない。
フランス人形のように綺麗な人も居た。

主演の王様役が北村一輝さん、
(かなり好きです、彼。二枚目、ではなくて
不気味な感じがするところがいい)

相手の王女さま役は姜さん。
大柄でがっちりした体つき
またしっかりした顔だちなのに
しぐさがどことなく女っぽいところがあり
古典的なドレスがよく似合う。

宝塚とはまた違った雰囲気だ。

八人の役者さんはみんな熱演
階段部分に座ったり寝そべったりする男性たち、
女性陣もスカートを持ち上げて走ったりする。

王様の北村さん、長いセリフも滑舌よくこなしてて
器用だなあ、と嬉しくなる。
長い袖がひらひら、こういう衣装も似合うなあ。

中でも、王様の一番の学友役、
高橋洋さんがよかった。
せりふの量も半端じゃなく多い。
声はちょっとかすれ加減の好みの声だし
メリハリが効いていて聞きやすい。
近くなので、汗でシャツが濡れているのまで見える。

脇は年配の役者さんたちががっちり固めている。
おどけた田舎者や、色っぽいお姉さん
聖職者たちが出たり入ったり…
面白い、というほどではない。
こういうのが「喜劇」なんだな、と思う。
その時代でないとその国の民でないと
わからないことがあるだろうし。
(特に、宗教関係はわからない。
聖職者がからかわれているのには
何か意味があるとは思うが)

目に楽しかったのが舞台装置だ。
いちめんに緑の「柳」。
柳の葉は風にそよいで
人を隠したり現したりしていた。

【観劇日】2007年4月17日(火)
【会場】シアターBRAVA
「恋の骨折り損」

演出/芸術監督:蜷川 幸雄
作:W・シェイクスピア
翻訳:松岡 和子

【キャスト】
北村 一輝:ファーディナンド(王)
姜 暢雄:フランス王女
窪塚 俊介:デュメイン
高橋 洋:ビローン
内田 滋:ロザライン
月川 悠貴:マライア
中村 友也:キャサリン
須賀 貴匡:ロンガヴィル

藤井 びん:ドン・エイドリアーノ・デ・アーマードー
大石 継太:コスタード(田舎者)
清水 幹生:サー・ナサニエル(牧師)
戸井田 稔:ホロファニーズ(学者)
岡田 正:ダル
大富士:林務官
今村 俊一:マーケードー
沢田 冬樹:ジャケネッタ(田舎娘)
西村 篤:モス(小姓)
青井 陽治:ボイエット

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